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1.42022
サーバーやドメインの管理者を確認してください
レンタルWEBサーバー、ドメインの管理者の確認をしてください
弊社にワードプレスの修理を依頼される方で意外に多いのが、制作会社や知り合いに頼んでホームページやプログを制作してもらったものの、その制作会社や知り合いと連絡がつかなくなってしまいサーバー情報もドメイン情報も分からなくなってしまっているというケースがあります。
我々、WordPress救急隊で必要なのはWEBサーバー情報です。中にはサーバー情報は不明でもワードプレスの管理画面には入れますと仰られる方もおりますが、CSSのレイアウト崩れは別にして修復をご依頼される方の殆どがマルウエア感染であったり、データベースの異常・トラブルということが大半です。こうなるとサイトの管理画面に入ったところでそれ以上の進展は見込めません。そもそも、管理画面自体に入れないということも少なくありません。
当然、WordPress救急隊ではご依頼されたお客様にWEBサーバー情報を尋ねることになりますが、WEBサーバーの管理者とまったく連絡が取れず、WEBサーバーをどこと契約しているのか分かりませんという方が少なからずいらっしゃいます。こうなるともうお手上げです。恐らくというか、確実にですが、どこの修復を請け負っている会社でも修理は不可能だと思います、もし可能であるというのであればその方法を是非ご教示願いたいと思うぐらいまあ無理です。
一応、https://www.aguse.jp/からサーバー会社を調べることは出来ますが、仮にサーバー会社が分かったところで契約者が初めにサイトを作ってもらった制作会社や知り合いであると、いくらこれはウチの会社のホームページなんだとサーバー会社に申し立てをしたところで契約者以外に情報をお教えすることはできませんと、にべもなく断られてしまいます。
先日実際にあった話ですが、「急にホームページが表示されなくなってしまった、管理画面にも入れません」というお電話を頂きました。サーバー情報を尋ねると分からないといいます、じゃあ、初めに契約したときのメールが残っていると思いますのでそれをそのままこちらに転送してくださいというと、知り合いにすべてお任せでお願いしたので自分はなにも分からないと仰ります。いよいよ雲行きが怪しくなってきました。制作した日時を聞くと約1年前だといいます、それであれば今年の更新料(年間契約の場合)はサーバー会社にお支払いはしたのですかと聞くと、払っていないといいます、第一、サーバー会社がどこかも分からないし、請求書も来ていないので払いようがないと、じゃあその知り合いに確認してみてくださいというとその人とは音信不通で今は連絡が取れないといいます。
早い話、更新料をサーバー会社に支払わなかったため、料金未納で契約を解除されてしまったのです。それでもサーバー会社によってはみなし期間があり、一定の時間であればお金さえ払えば復旧も可能ですが、それだって管理者たるその知人がいないとどうしようもありません。修復以前の問題ですね。
WEBサーバーの契約はご自身ですることを強くお勧めいたします
ホームページやブログの制作を知り合いや製作会社、或いはクラウドワークスやココナラなどの代行サービスに依頼すること、それ自体は結構なことだと思います。最近は多くのサーバー会社でワードプレスの簡単インストールを導入しておりますが、あまりWEB制作に詳しくない方だとデータベースの設定など相当骨の折れる作業です。さらにドメインを当て込むとなると、なんとなくワードプレスは便利だと聞いても敷居が高くなるのはごもっともです。
そのワードプレスのインストールからサイトの公開までを第三者に依頼することはなにも問題ありませんが、WEBサーバーとドメインの契約はご自身で行ってください。ドメインに関してはco.jpなど一部のものは管理者でなく、その企業のものであるというのが決まっていますので、最悪ドメイン取得者と連絡が取れなくなっても会社の登記簿謄本(履歴事項全部証明書)をドメイン取得会社に送るなどするとドメイン転入が認められる場合もあります。場合もあるというだけで確実ではありませんが、いずれにしても.comや.netなどのgTLD(分野別トップレベルドメイン)の所有権はあくまでも取得した人自身です。いくらこれは会社や店舗で利用しているドメインだと主張してもドメイン取得のルール上、取得した人です。
レンタルサーバー契約やドメイン取得をした方と、決して仲たがいしたわけでもなく、普段からいいお付き合いを継続しているといっても人間ですから不慮の事故や病気など連絡が途絶えてしまうこともあると思います。今ならコロナに感染して、一か月以上隔離されてしまうということも無きにしも非ずです。それがきちんとした制作会社であれば担当者が病気で入院したり、或いは退職してしまったとしても情報は社内で共有しているため、安心だと思いますが、友人、知人など個人レベルになるといかんともしがたいことが現実問題として起こりえます。
制作したホームページやブログはれっきとした「資産」です。実際、世の中にはサイトを売買するサービスもあります。だからこそ、その資産は自分が所有者になっていなければマズいと思います。
今一度、年の初めに運営しているWEBサイトの所有者は誰になっているのかを確認してみてください。