ブログ
10.282023
Google検索のブラックリスト判定された場合
こんにちは、WordPress救急隊のシステムエンジニアKです。
今回はサイトが改ざんされ、Google検索のブラックリスト判定された場合についてお話します。
サイトの改ざんや不正リダイレクトの被害に遭うと、サイトのオーナーさんは深刻です。本人が分かってフィッシング詐欺をやっているのであれば言語道断ですけど、本人は何も悪いことをしていないのに、突如として信頼を築いてきたサイトが検索エンジンから消え、顧客からの信頼も失われるのは痛恨の極みです。しかも殆どが顧客にいわれて気付くことが大半です。電話やメールをしてくるお客様はまだしも、大抵は連絡もせず同業他社に流れてしまいます。機会損失を考えたらゾッとします。
長年かけて築いたビジネスやブランドイメージが一瞬で崩れ去る恐怖、そしてその原因を突き止め、対策を講じるまでの時間と労力。サイトオーナーとしては、このような被害はまさに悪夢と言えるでしょう。状況によっては倒産や閉業も覚悟するかもしれません。
フィッシング詐欺の被害は、近年増加の一途をたどっています。自身のサイトが改ざんされ、結果としてフィッシング詐欺に加担してしまう。これは、サイトオーナーにとって非常に厄介な問題となります。場合によっては警察から事情聴取を受けることもあります。特に、検索エンジンにブラックリスト判定されると、サイトの評価が大きく低下し、ビジネスに大きな損害をもたらす可能性があります。
まず、なぜこのような事態が発生するのか。多くの場合、サイトのセキュリティホールが悪用されることが原因です。例えば、古いバージョンのPHPやプラグインを使用している場合、既知の脆弱性を悪用されるリスクが高まります。また、FTPやSSHのパスワードが弱い、または定期的に変更されていない場合も、不正アクセスのリスクが増大します。
次に、サイトがブラックリスト判定された場合の対処法です。まず、サイトのバックアップを取得し、不正なコードやリダイレクトの原因となるファイルを特定・削除します。次に、使用しているCMSやプラグインの最新バージョンにアップデートし、セキュリティホールを塞ぎます。そして、パスワードの変更や、2段階認証の導入など、アクセス制御の強化を行います。
最後に、検索エンジンのブラックリストからの解除を申請する必要があります。Googleなどの主要な検索エンジンは、サイトオーナー向けのツールを提供しており、こちらから解除の申請を行うことができます。ただし、申請を行っても即時に解除されるわけではないため、根気よく対応する必要があります。また、ブラックリスト判定が解除されても元の検索順位に戻るかは未知数です。ここは残念ながらGoogle次第でもあります。いずれにしても、行動を起こすしかありません。
結論として、サイトのセキュリティは日々の運営において非常に重要な要素です。定期的なセキュリティチェックやアップデート、強固なパスワードポリシーの導入など、基本的な対策を怠らないことが、このようなトラブルを未然に防ぐ鍵となります。